【ガーデニング】日本の夏でも元気に育ち、咲き続ける【インパチエンス】の寄せ植え

高温多湿の日本の夏。そんななかでも、元気に咲く花の寄せ植えが一鉢あれば、パワーをもらえそうです。英国園芸研究家の吉谷桂子さんに、初夏から秋まで長く咲く【インパチエンス】を主役とした寄せ植えを教えていただきました。

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高温多湿の日本の夏にぴったりな【インパチエンス】

高温多湿な日本の夏に大活躍するインパチエンス。熱帯原産の一年草または非耐寒性多年草で、初夏から晩秋まで、元気に花を咲かせ続けます。

強い直射日光が苦手でじめじめとした環境を好むため、日当たりのよくない窓辺やベランダ、玄関先などで育てて飾るのに最適! とはいえ、光は好みます。

暗い日陰では枝葉が伸びて間のびするので、午前中は光が当たるなどの、なるべく明るい環境を選び、水はけのよい土に植えましょう。

鉢が小さいと土が乾きやすいので、大きめの鉢に植えるのが成功のカギ。

インパチエンスの寄せ植え① 「点」「線」「面」で構成されたバランスのよいコンテナ

サンパチェンスはインパチエンスをもとに開発された品種。真夏も休むことなく、インパクトのある花を次々と咲かせ、人気です。

魅力的な寄せ植えを作る秘訣は「点」+「線」+「面」を意識して植物を選ぶこと。このコンテナは、サンパチェンスの花の点、リリオペの線、カラジウムの面という、バランスのよい組み合わせになっています。

苗の配置図

A: ‘サンパチェンス ホワイト’
B:カラジウム
C:リリオペ(斑入りヤブラン)

コンテナの大きさ/直径26.5cm、高さ24cm

インパチエンスの寄せ植え② 見栄えのする花には1~2種のカラーリーフでOK

見栄えのするインパチエンスの花を生かすには、色みの合う葉ものを1~2種類合わせるだけで十分。

アイビーもフィットニアも半日陰を好む植物ですが、なるべく明るい場所で栽培することが花数を増やすコツです。

追肥や花がら摘みも忘れずに行いましょう。

苗の配置図

A:ニューギニアインパチエンス
B:アイビー ‘白雪姫’
C:フィットニア

コンテナの大きさ/直径26.5cm、高さ24cm

撮影/川部米応

※この記事は「ゆうゆう」2022年6月号(主婦の友社)の記事を、WEB用に再編集したものです。

※2023年6月4日に配信した記事を再編集しています。


監修者
英国園芸研究家 吉谷桂子

英国園芸研究家、ガーデン&プロダクトデザイナー。英国暮らしの経験を生かしたガーデンライフを提案。「中之条ガーデンズ」「はままつフラワーパーク」など各地の庭を手がけ、また、ガーデニングプロダクトの企画、デザインも行っている。『花の楽しみ 育て方飾り方』(主婦の友社)など著書多数。

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