「パリ五輪」代表争い渦中の山下美夢有 5位フィニッシュに「まあまあやった」

連覇をかけて臨んだ山下美夢有は5位フィニッシュ(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日(16日)◇袖ヶ浦CC新袖コース(千葉)◇6621yd(パー72)◇曇り(観衆3588人)

来週決着を迎える、8月「パリ五輪」日本代表決定前の国内ラストゲーム。山下美夢有は最終ラウンドを勢いよくスタートした。1番(パー5)で残り99ydをピンそば2mにつけてバーディ発進。2番もピン手前1mに絡め、3番は8mを沈めて3連続バーディ。一日を通して、リーダーボードは常に「見ていた」という。

トップを捉えたのは、ティショットを4UTで打った6番(パー3)。手前2mにつけたバーディパットを沈めると、ハーフターン後も11番(パー3)で5つ目を奪い、伸ばし合いの展開に食らいついた。

しかし、12番以降はパーが並び、次にバーディを奪ったのは17番(パー3)。4UTで持ち球のドローボールを打ち、ピン奥からの4mを沈めた。6バーディ、ボギーなしの「66」でプレー。思い通りに打てたボールもありながら、優勝スコアにあと3打届かなかった通算10アンダー5位の結果に「まあまあやったかな」と総括した。

海外メジャーに向け、今大会を終えたらすぐに渡米する(撮影/中野義昌)

残る代表決定の対象試合は、20日開幕のメジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」(ワシントン州サハリーCC)のみとなる。2枠が濃厚な日本代表争いは、今週を前に笹生優花、古江彩佳、畑岡奈紗に次ぐ4番手にいる。「メジャーでしっかり成績を出せるように頑張りたい」。多くは語らず、大詰めを迎えた大一番へ意気込んだ。(千葉市若葉区/石井操)

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