スーパースターとは――菅原由勢が地元でのサッカー教室で感じた現在地。リフレッシュの重要性も力説「選手も1人の人間」

愛知県豊川市出身の菅原由勢が6月16日、同県蒲郡市でのサッカークリニックに参加。青空の下、地元の小学生と積極的にコミュニケーションを取りながら、共に汗を流した。

先日に日本代表活動を終え、ようやく長い2023-24シーズンが幕を閉じた。クリニック後の取材対応時、菅原は「オフにやってみたいことは?」と問われると、今日1つ叶ったと達成感を示したうえで、「まずは身体を休めることですかね」と回答。メンタルを含めてのリフレッシュがいかに重要かを語った。

「皆さんも仕事しているので、見えない疲れって分かると思うんですけど、何も考えずにただ家にいる時間や友達と話す時間が、とてつもなくリラックスに繋がります。僕らは目に見えないプレッシャーやストレスと常日頃、戦わないといけない職業なので。記者さんとかが好き放題書くので(笑)。

そういうのとも向き合わなきゃいけないので、難しい部分はありますけど、そうやってサッカー界が盛り上がっていくのは僕ら選手の役目でもあるし...でも、選手も1人の人間だと忘れちゃいけないので、しっかり休むところは休まなきゃいけないと思います。僕はしっかりゆっくりして、豊川いなりでも食べようかな」

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また、自身が考える“スーパースター”も説明。「別になろうとしてないというか、勝手にそうなっていくもの」と定義する。

「今日、子どもたちの反応を見て、僕自身まだまだそこには近付いてないと感じているし、まだまだやれることがあると思います。僕はサッカー選手なので、サッカーでしか自分がどういう人間か表現できないし、子どもたちに憧れてもらうこともできないので、そこはしっかり向き合って、ピッチで自分を表現できることが一番大切かなと思います」

地元では初のサッカークリニックで終始、歓声を浴びた菅原。最後にはデモンストレーションで日本代表のプレーを見せつけ、ギャラリーを熱狂させたが、目ざすべき姿はもっともっと上にあるようだ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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