「全国へ自信になるレース」 ローイング・大村力漕 充実の男女V 全九州高校大会

 

 ローイング・ダブルスカルの大村勢が、九州の大舞台で躍動した。男子の梶﨑・西村組、女子の𠮷田・山田組がそろってトップゴール。「全国へ向けて自信になるレースができた」(梶﨑)。九州王者となった4人は充実した表情を浮かべた。
 「理想通りの展開」を見せたのは梶﨑・西村組。決勝の序盤は他校の様子をうかがいながら力を温存。400メートル付近からギアを上げた。梶﨑がオールを漕ぐリズムをつくり、西村が持ち味のパワーを生かして艇を進める。15日の予選でやや乱れていたコンビネーションも復調。2位に4秒差をつけてゴールした。溝上監督も「緊張感のあるレースを経験できたのは今後の糧になる」と満足げだった。
 𠮷田・山田組は前半から先行した。中盤、強豪川内(鹿児島)のペアに追い抜かれたが、慌てず終盤に抜き返して逆転勝ち。𠮷田が「中盤に何本かミスが出てしまった」と悔やんだように、全国上位へ向けての課題も再認識させられたが、最後は2人とも「最高のレースだった」と笑顔で締めくくった。
 次は普段から練習を重ねている諫早市の本明川で開催されるインターハイ。西村は「常にいろんな人に支えてもらっている。日ごろの感謝の気持ちを込めて結果で恩返しをしたい」、𠮷田も「もっと練習を頑張って、全国で上位に入る力をつけていきたい」と決意を新たにしていた。

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