県などが大型ディーゼル車を抜き打ち調査 国道294号沿い 不正軽油撲滅へ

分析用の燃料を抜き取る職員

 【真岡】不正軽油による脱税防止を目的に、県と県税事務所、真岡署は17日、田町の国道294号沿いで大型のディーゼル車を対象とした抜き打ち調査をした。

 道路沿いの駐車場に署員が大型トラックやダンプカー、作業車などを誘導し、担当者が燃料タンクから400ミリリットルほどを抜き取った。運転手から給油状況の聞き取りもし、2時間で20台ほどを調べた。

 採取した燃料を持ち帰って分析し、不正軽油と認められた場合、原因究明や事業者への指導を行う。

 不正軽油は、軽油に灯油や重油を混ぜ、軽油引取税を不正に免れる行為を指す。抜き打ち調査は、関東甲信越1都9県の税務当局が歩調を合わせ一斉に行った。県税事務所の担当者は「今後も調査を積極的に行い、不正軽油の撲滅を進めていく」と話した。

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