18日は関東甲信・東海・近畿も「大雨」のおそれ…梅雨入りはいつ? 22日(土)も関東中心に「大雨」の可能性

九州南部では18日午前中にかけて、四国地方で18日午前中は、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。南西諸島と西日本では18日にかけて、東日本では18日は、雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨が降り、大雨となる所がある見込みです。

前線が華中から九州南部を通り日本の南にのびており、前線上の東シナ海には低気圧があって東北東へ進んでいます。この低気圧は発達しながら、18日は西日本から東日本の太平洋側を東北東へ進む見込みです。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、南西諸島から東日本では大気の状態が非常に不安定となる見込みです。

南西諸島と西日本では18日にかけて、東日本では18日は、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。特に、四国地方では18日は、雷を伴って局地的に猛烈な雨が降る見込みです。

【関東甲信】
関東甲信地方では、18日明け方から夜のはじめ頃にかけて、雷を伴った激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。雨雲が予想以上に発達した場合や、発達した雨雲がかかり続けた場合には、警報級の大雨となる可能性があります。

[関東甲信の雨の予想]
18日に予想される1時間降水量は多い所で、
関東地方北部 30ミリ
関東地方南部 40ミリ
甲信地方 40ミリ
伊豆諸島 40ミリ

17日18時から18日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
関東地方北部 100ミリ
関東地方南部 200ミリ
甲信地方 170ミリ
伊豆諸島 120ミリ

その後、18日18時から19日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
関東地方北部 50ミリ
関東地方南部 60ミリ

【東海】
東海地方では、17日夜遅くから18日夕方にかけて雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。雨雲が予想よりも発達した場合や停滞した場合には、警報級の大雨となる可能性があります。

[東海の雨の予想]
17日に予想される1時間降水量は多い所で、
愛知県 10ミリ
岐阜県 10ミリ
三重県 30ミリ
静岡県 10ミリ

18日に予想される1時間降水量は多い所で、
愛知県 50ミリ
岐阜県 40ミリ
三重県 50ミリ
静岡県 60ミリ

17日18時から18日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
愛知県 200ミリ
岐阜県 120ミリ
三重県 200ミリ
静岡県 250ミリ

【近畿】
17日夜遅くから18日夕方にかけて、近畿地方では大気の状態が非常に不安定となるでしょう。近畿中部では、18日明け方から昼前にかけて、警報級の大雨となる見込みです。

[近畿の雨の予想]
17日に予想される1時間降水量は多い所で、
近畿中部 30ミリ
近畿南部 30ミリ

18日に予想される1時間降水量は多い所で、
近畿北部 30ミリ
近畿中部 60ミリ
近畿南部 60ミリ

17日18時から18日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
近畿北部 100ミリ
近畿中部 200ミリ
近畿南部 250ミリ

【四国】
高知県、徳島県、愛媛県、香川県では、18日午前中は、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。四国地方では、18日明け方から朝にかけて低い土地の浸水、河川の増水に、18日明け方から夕方にかけて土砂災害に警戒してください。

四国地方では、18日未明から昼前にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、明け方から朝にかけては猛烈な雨が降る見込みです。

[四国の雨の予想]
17日に予想される1時間降水量は多い所で、
瀬戸内側 20ミリ
太平洋側 30ミリ

18日に予想される1時間降水量は多い所で、
瀬戸内側 50ミリ
太平洋側 80ミリ

17日18時から18日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
瀬戸内側 180ミリ
太平洋側 300ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある期間と地域は、
18日午前中
高知県、徳島県、愛媛県、香川県

【九州北部】
九州北部地方では、17日夜遅くから18日明け方にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。雨雲が予想以上に発達した場合や同じ場所で降り続いた場合は、大雨・洪水警報を発表する可能性があります。また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。

[九州北部の雨の予想]
17日に予想される1時間降水量は多い所で、
熊本県 40ミリ

18日に予想される1時間降水量は多い所で、
熊本県 60ミリ

17日18時から18日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
熊本県 150ミリ

【九州南部・奄美】
宮崎県及び鹿児島県(奄美地方を除く)では、17日夜から18日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。九州南部・奄美地方では、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。

[九州南部・奄美の雨の予想]
17日に予想される1時間降水量は多い所で、
宮崎県 50ミリ
鹿児島県(奄美地方を除く) 70ミリ
奄美地方 40ミリ

18日に予想される1時間降水量は多い所で、
宮崎県 60ミリ
鹿児島県(奄美地方を除く) 70ミリ
奄美地方 50ミリ

17日18時から18日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
宮崎県 200ミリ
鹿児島県(奄美地方を除く) 300ミリ
奄美地方 180ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、
宮崎県、鹿児島県(奄美地方を除く) 18日午前中にかけてです。

続いて石川気象予報士の解説です。

石川博康 気象予報士
「梅雨前線が北上し、18日以降は警報級の土砂降りの雨に警戒が必要です。

九州南部に梅雨前線があり、18日・火曜日は前線上の低気圧が東へと発達しながら移動する見込みです。

前線や低気圧に向かって湿った空気が流れ込み、18日は九州・四国・中国・近畿・東海・関東を中心に、警報級の大雨になるおそれがあります。

土砂災害、低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意してください。

18日は、防災上の注意喚起を目的に九州北部から関東にかけて梅雨入りを発表する可能性もあります。

低気圧が通過した19日・水曜日は天気が回復し、広い範囲で晴れますが、20日・木曜日になると再び前線が九州付近に延びるため、西から雨が降りそうです。

21日・金曜日からは前線が本州付近に停滞するため、本格的な梅雨シーズンが到来しそうです。

また前線上を低気圧が進むため、金曜日は九州や中国地方を中心に大雨に警戒してください。
22日・土曜日にかけても湿った空気が流れ込む関東を中心に大雨になる可能性があります。

今年は梅雨入りが記録的に遅いシーズンとなりましたが、梅雨に入ってすぐ警報級の大雨になる可能性がありますので、最新の情報をチェックするようにしてください」

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