NY市場サマリー(17日)S&P・ナスダック最高値、ドルが対ユーロで下落

<為替> ドルが対ユーロで下落した。欧州の政治不安を背景に、先週1カ月超ぶり安値を付けていたユーロに買い戻しが入った。

終盤の取引で、ユーロは0.25%高の1.07305ドル。

フランスでは今月末から投票が始まる国民議会(下院)選挙を前に、極右政党と左派政党が勢いを増し、マクロン大統領の中道政権に圧力をかけており、投資家は財政危機のリスクを懸念している。

フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は17日、経済動向が自身の予想通り推移すれば、「年末までに1回の利下げが適切になる」という見解を示した。

ドル/円は0.2%上昇し、157.73円。円が34年ぶり安値近辺で推移する中、トレーダーは引き続き、日本当局による介入の兆候を注視している。

<債券> 米債利回りが上昇した。一連の米経済指標の発表を控え、ポジション調整の動きとなった。期間2年から30年の米債利回りは5営業日ぶりの上昇となった。

ニューヨーク連銀が17日に発表した6月のニューヨーク州製造業業況指数がマイナス6.0と前月のマイナス15.6から上昇し、市場予想(マイナス9.0)よりもマイナス幅が縮小したことも利回り上昇に寄与した。

午後の取引で、指標10年債利回りは6.2ベーシスポイント(bp)上昇の4.275%。

30年債利回りは5.3bp上昇の4.403%。2年債利回りは8.3bp上昇の4.767%だった。

<株式> 主要3指数がそろって上昇し、S&P総合500種とナスダック総合が終値ベースで最高値を更新した。市場では新たな経済指標の発表のほか、米連邦準備理事会(FRB)当局者の発言などが注目されている。

アップルとマイクロソフトは一時の下げから反発し、1.97%、1.31%、それぞれ上昇した。

ブロードコムと台湾積体電路製造(TSMC)の米上場株は5.41%と2.74%、それぞれ上昇。マイクロン・テクノロジーも4.58%高となった。証券会社の目標株価引き上げを受けた。

エヌビディアが0.66%下げたものの、フィラデルフィア半導体指数は過去最高値を更新した。

<金先物> 米長期金利の上昇に伴い金の投資妙味が薄れ、反落した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前週末比20.10ドル(0.86%)安の1オンス=2329.00ドル。

<米原油先物> 需給引き締まり観測を背景とした買いが再燃し、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月7月物の清算値(終値に相当)は、前週末比1.88ドル(2.40%)高の1バレル=80.33ドルと、5月中旬以来約1カ月ぶりに80ドルの大台を回復した。8月物は1.67ドル高の79.72ドル。

ドル/円 NY終値 157.71/157.75

始値 157.61

高値 157.95

安値 157.63

ユーロ/ドル NY終値 1.0734/1.0735

始値 1.0708

高値 1.0737

安値 1.0707

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 103*17.00 4.4110%

前営業日終値 104*18.00 4.3510%

10年債(指標銘柄) 17時05分 100*23.00 4.2848%

前営業日終値 101*09.50 4.2130%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*27.25 4.3067%

前営業日終値 101*06.75 4.2260%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*06.25 4.7676%

前営業日終値 100*11.13 4.6850%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 38778.10 +188.94 +0.49

前営業日終値 38589.16

ナスダック総合 17857.02 +168.14 +0.95

前営業日終値 17688.88

S&P総合500種 5473.23 +41.63 +0.77

前営業日終値 5431.60

COMEX金 8月限 2329.0 ‐20.1

前営業日終値 2349.1

COMEX銀 7月限 2939.1 ‐8.1

前営業日終値 2947.2

北海ブレント 8月限 84.25 +1.63

前営業日終値 82.62

米WTI先物 7月限 80.33 +1.88

前営業日終値 78.45

CRB商品指数 293.0741 ‐0.9584

前営業日終値 294.0325

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