タイから日本の自動車2社が撤退

スズキとスバルが先ごろ、タイの4輪車工場の閉鎖を発表したが、タイ工業連盟(FTI)は、これがタイの自動車産業に影響することを懸念している。スズキはタイ工場を2025年末までに閉鎖する予定で、スバルも現地生産工場を閉鎖すると発表した。タイで5年にわたって赤字が続いているというスバルは、今年末までにタイ工場を閉鎖する予定で、25年以降は日本からの輸入に切り替え、販売は継続する。

FTI自動車部品部会のスポット部会長は、「スズキとスバルのタイ工場閉鎖は、これら2社のタイでの生産規模がそれほど大きくないため、タイの自動車部品産業に甚大な影響を与えることはないだろう。だが、タイ自動車産業への投資を検討している企業への影響は少なくない」と指摘する。 タイでは、政府の電気自動車(EV)産業成長促進政策もあrり、中国のEVメーカーの勢いが増しているが、FTIによれば、タイに進出しているスズキ、スバル以外の日系自動車メーカーは、タイを輸出拠点としているほか、タイ国内の部品や人材の供給が他国より優れていることから、今後もタイで事業を継続することを確信しているとのことだ。(『バンコク週報』より。https://bangkokshuho.com)

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