「日本人は期待に応えられず」鎌田大地の1年をラツィオ専門メディアが回想「クオリティの高い補強になるはずだったが...」

移籍はじつに難しい。2023-24シーズンの鎌田大地はそう感じたかもしれない。

周知のとおり、鎌田は難しい一年を過ごした。ミラン移籍に迫りながら土壇場で破談となり、8月に入ってから加入したラツィオで、シーズン終盤まで出場機会に恵まれない状況となったのだ。

監督交代を機にピッチに立つようになり、存在感を見せた鎌田だったが、不本意なシーズンとなったことは否めない。結局、ラツィオとは残留を巡る交渉も決裂。1年で退団することになった。恩師オリバー・グラスナー監督が率いるクリスタル・パレスとの契約が近いと言われている。

ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』は6月17日、「ダイチ・カマダはラツィオにとってクオリティの高い補強になるはずだった」と報じている。

「だが、日本人選手は期待に応えられず、かなり目立てずにシーズンを終えた。そして彼はラツィオに別れを告げ、クリスタル・パレスのユニホームを着てプレミアリーグから再出発する」

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もちろん、移籍が大成功につながらなかったのは、今回の鎌田に限ったことではない。

La Lazio Siamo Noiは「ドイツでは、フランクフルトからの退団が議論になり続けている。『Fussball.news』は、昨夏フランクフルトを退団した5選手を分析した」と、鎌田を含めた元フランクフルト選手の苦戦が指摘されていると伝えた。

「カマダのほかにイェスパー・リンストローム(ナポリ)、エバン・エンディカ(ローマ)、ジブリル・ソウ(セビージャ)、ランダル・コロ・ミュアニ(パリ・サンジェルマン)が移籍したが、それぞれ市場価値が1年で落ちたと伝えている。『Transfermarkt』によると、合計で1億8000万ユーロ(約306億円)だったが、今は1億1400万ユーロ(約193億8000万円)だ」

ただ、1年で市場価値が下がることもあれば、逆に上がることもあるのは言うまでもない。ピッチでのパフォーマンス次第で大きく変わる。鎌田がプレミアリーグの舞台でその価値を高められるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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