6月15日に日本テレビ系土曜ドラマ『花咲舞が黙ってない』の最終話が放送された。本作は、地位なし権力なし怖いものなしの花咲舞が、弱い立場の人たちのため、銀行内の悪事に真正面からぶつかっていく痛快爽快エンターテインメント。
（※以下ネタバレ含みます）
富士見ノ丘支店に異動した相馬（山本耕史）のもとに、舞（今田美桜）が事務応援にやってきて、その晩、花さきに来るように声をかけた。相馬が花さきに向かうと…舞と共に昇仙峡玲子（菊地凛子）が待っていた。
亡き恋人川野（平原テツ）の遺志を継ぎ、腐った銀行を変えたいという昇仙峡は、相馬に協力を願い出る。実は相馬が富士見ノ丘支店に異動となったのもその調査のためだったらしい。そう聞かされた相馬は、知らなかったのは自分だけだったのかと肩を落とすが…ある心当たりを思いつく。富士見ノ丘支店の融資先である葉山物産に不審な動きがあったのだ。3人はそれぞれ調査に乗り出すことに。
翌日、川野の手帳に書き残された3つの会社名が、紀本（要潤）の派閥に属する行員の出向先であることが判明する。更に舞は、葉山物産が株で儲（もう）けているらしいという情報を手に入れた。その話を聞いた昇仙峡は、葉山物産が粉飾決算をした東東デンキの株で儲（もう）けているのでは？と推測。紀本は東東デンキの粉飾を隠蔽（いんぺい）し、リークを意図的に行うことで株価を操作していたのではないか？もしそうだとしたらインサイダー取引にあたる…。しかし証拠は不十分だった。
ところが、その後の調査で、紀本派閥の行員たちが出向になった本当の理由は、彼らをインサイダー取引に利用するためだったことが見えてきた。派閥のメンバーに不正を証言してもらおうと動く舞と相馬だったが、当然のように協力者は見つからず。かつて2人が不正を暴いた藤枝（迫田孝也）も、「紀本部長には感謝しかない」と言い、銀行が変われるわけがないと取り合わない。そんな藤枝に舞は「何のために働いているんですか？」と疑問を投げかけるが…。
その頃、昇仙峡は、紀本の命令で東東デンキに粉飾の隠蔽を示唆した営業第三部長の吉原（平山祐介）に協力を依頼。吉原は悩んだ末に、調査委員会の場で紀本の悪事を証言すると決意した。しかし調査委員会当日。吉原は、昇仙峡を裏切って、東東デンキの隠蔽指示は全て私の独断でやったことだと証言してしまう。紀本を追い詰める手立ては完全に断たれたように思われたが…臨店班で会議の音声を聞いていた舞と相馬の前に、突然、藤枝が現れた。「ここに証拠がある」と紀本の悪事の証拠を差し出して―。
舞と相馬は調査委員会の場に乗り込み、藤枝の持ってきたスマホのメッセージ画面を提示する。そこには紀本が隠蔽を指示する証拠が残されていた。そしてインサイダー取引で得た金は、財務大臣の石垣信之介（大和田伸也）の政治資金になっていたという。追い詰められた紀本は「銀行のためにやったことだ」と言い逃れをしようとするが、調査委員会に参加していた産業中央銀行の半沢直樹（劇団ひとり）が、紀本がインサイダー情報を使って私腹を肥やしていた証拠を提示した。それでも悪あがきを続ける紀本に舞は、これまで臨店先で出会った、懸命に働く人たちのことを熱く語り、「犯した罪の責任はご自分でお取りください」とお言葉を返すのだった。
最終話で、久々に半沢直樹が登場し、紀本を追い詰めた。このシーンにSNSでは「半沢さんからも情報提供とは…」「半沢直樹も共にってもう熱すぎた！！」「半沢直樹役の劇団ひとりさんがカッコ良かったです」「次は半沢直樹の世界に花咲舞を出して欲しいですね」など盛り上がりを見せた。
調査委員会の終了後。昇仙峡は、紀本に川野が自分の恋人だったことを打ち明け、「この4年間、あなたの右腕だったことなど一瞬たりともありません」と言い放つのだった。
そして舞と「お疲れ様」と言い合って…。
昇仙峡が涙をこらえながら舞にお礼を言うシーンには「昇仙峡さんの涙で泣いちゃう、、、」「ふたりともうるっててめっちゃよかった」など心動かされた人も多かったようだ。
1か月後―。逮捕された紀本に代わって合併準備委員会のメンバーになった昇仙峡は、銀行を変えるために頭取を目指すと舞に語る。
そして舞は、再び臨店班に復帰した相馬と新たな臨店先へと出かけていくのだった。
舞と相馬がいつものように臨店に飛び出していくシーンでドラマは終了。この2人の掛け合いに「花咲舞と相馬さんのコンビ、掛け合い、楽しかったなあ」「今日もどこかで花咲舞と相馬健がお言葉を返している…のかもしれない」「隣店班の名コンビ 花咲&相馬が見れなくなるのは寂しいですね」などの声が。他にも「最終回激アツすぎた」「花咲舞最高のハッピーエンド！！！」「スッキリしたーっ」「なんだかんだで臨店班ロスだ〜」など様々なコメントが寄せられ、ドラマ終了後も話題は尽きないようだ。
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