「安全第一で活動」中1女子生徒が犠牲に 浜名湖ボート転覆事故から14年 青年の家の活動に変化も

2010年、カッターボートの転覆で当時、中学1年の女子生徒が死亡する事故が起きた浜松市の三ヶ日青年の家で、関係者らが黙とうを捧げました。三ヶ日青年の家ではリスクを回避するため、2024年度限りでカッターボートの海洋活動が終了となります。

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浜松市浜名区の県立三ヶ日青年の家では、静岡県教育委員会の関係者らが事故で亡くなった女子生徒の慰霊碑の前で黙とうを捧げました。

事故が起きたのは2010年6月18日、三ヶ日青年の家の活動で中学生ら20人が乗ったカッターボートが転覆し、豊橋市の中学1年生だった女子生徒が死亡しました。

事故から14年、三ヶ日青年の家では転覆事故を起こしたカッターボートの運用を2024年度限りにすることを決めました。カッターボートは30年ほど使われている可能性があり、老朽化が進んでいます。

重さ1トンを超えるカッターボートを夏場に動かすとなると体力的な負担がかかり、児童・生徒の熱中症リスクが高まることも運用停止の理由です。それでも海洋活動は続けていく考えです。

<三ヶ日青年の家 御園崇所長>
「みんなで重いものを動かして、一つ達成感として水辺の体験を楽しむというのは、非常に有意義な活動だと思っているので引き続き提供していきたい。安全第一で活動していきたい」

2025年度以降は、カッターボートよりも軽くて漕ぎやすいダブルハルカヌーを使って、安全に活動を継続していくということです。

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