日光市がメール2件送信 個人情報1万人分漏えい

 日光市は18日、職員の2件のメール誤送信により、健康診断を受診した市民とマラソン大会参加者計約1万人分の個人情報が漏えいしたと発表した。

 1件目は、市の「健康にっこう21計画推進協議会」専門部会事務局を務める健康課職員が今月3日までに、部会メンバーの市や社会福祉協議会、県今市健康福祉センター、日光商工会議所の職員、計11人に会議資料を送信した際、間違えて後期高齢者3981人、国民健康保険加入者5568人の健康診断結果を示すエクセルデータを添付した。

 データには健康診断結果のほか、氏名、住所、被保険者証番号など保険証に関連する情報が記載されていた。現在までに外部への流出は確認されておらず、17日までにメール受信者のデータが削除されたことを確認したという。

 2件目は、市教委職員が17日、9日に市内で初開催した「NIKKO RUN(日光ラン)」参加者のアドレス637件にアンケートのメールを一斉送信した際、他者のアドレスが表示されない「BCC」ではなく、アドレスが分かる状態で送信した。市は対象者に謝罪し、削除依頼を行った。現時点で被害報告はないという。

 粉川昭一(こなかわしょういち)市長は「職員への指導を徹底し、再発防止に努める」などとするコメントを発表した。

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