「仲間の大切さ再認識」 被災地の高校で体育祭 石川・七尾市

能登半島地震で大きな被害があった石川県七尾市の高校では、19日、思いを一つに、全校生徒が参加して体育祭が開かれ、グラウンドに歓声が響き渡りました。

元日の地震の影響で、グラウンドが陥没するなど大きな被害を受けた七尾市の鵬学園は、校内のグラウンドなどにいまだ地震の爪痕が残ったままです。

そうした中開かれた体育祭は、野球部が練習で使うグラウンドで体育祭が開かれました。

生徒「地震で色々あったけど、こんな状況でも(体育祭を)開いてくれた先生方とか生徒会の皆さんに感謝して楽しみたいです」

全校生徒およそ360人が5つのチームに分かれ、借り物競争や綱引きなどで元気いっぱいに競い合うと、生徒と教師が一体となって大きな歓声があがります。

最後の種目となるチーム対抗リレーではより一層、「行け!行け!」と大きな声援が飛び交う中、体育祭のムードは最高潮に達します。

生徒「完璧に盛り上がっているというか、みな一丸となって頑張っている、すごく気持ちいいです、居心地が」「開催できたことが良いなっていうのと、やっぱりみんなで楽しめるのが良いなって思いました。3年生になったらもっと盛り上がる体育祭にできればな」

歓声が響き渡ったグラウンド。

屋外での活動が限られる中、気持ちを一つにした体育祭から仲間の大切さなど、多くのことを再認識した生徒も多かったようです。

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