スタントで感じる自転車事故の恐ろしさ「自分も気をつけたい」 高校で交通安全教室〈仙台〉

高校生たちに交通事故の恐ろしさを感じてもらおうと、スタントマンの実演による交通安全教室が仙台市内の高校で開かれました。

若林区の仙台東高校で開かれた交通安全教室には、全校生徒およそ700人が参加しました。教室では実際にあった事故のケースをスタントマンが演技で再現。中でも高校生たちが衝撃を受けていたのが、自転車と車が衝突する事故。
去年4月には改正道路交通法が施行され、自転車に乗る際のヘルメットの着用が努力義務化されましたが、県内の着用率は10.8パーセントに留まっています。
これは転倒した際、頭部が受ける衝撃を調べたもの。ヘルメットをかぶっていない場合、地面に接触している部分が赤くなり、けがのリスクが高くなっていることが分かります。
県警によりますと、おととしまでの5年間に、県内で自転車に乗車中の事故で死傷した人のうち死亡した人の割合は、ヘルメットを着用していなかった場合が、着用していた場合の1.5倍に。
仙台東高校では全校生徒のうちおよそ8割が自転車通学をしていて、生徒たちは交通安全への意識を新たにしたようでした。

高校生は
「いつどこで事故があるかわからないので、常に危機感をもって歩いたり自転車に乗りたいと思いました」
「交通事故の再現が多かったが、すごく怖くて自分も気をつけたいなと思った」
若林警察署 光岡隆行交通課長
「ヘルメットの着用はなによりも自分の命を守るためである。ヘルメットを被っていただく意識を強く高めて着用率アップにつなげていきたい」

© 仙台放送