TSMC進出で “世界最大規模”の半導体関連工場がライン増設 一方で「人材足りない」懸念も 熊本

TSMCの熊本県内進出を受け、半導体関連企業でも規模拡大の動きが続いています。

熊本県西原村に工場を構える『堀場エステック』の工場で作られているものが・・・

堀場エステック 上田優見さんマスフローコントローラーは、半導体を作る装置にたくさん組み込まれている製品となります」

半導体の「基板」となるシリコンウエハーはガスの膜で覆われていて、このガスを正確にコントロールするための機器が、マスフローコントローラーです。

堀場エステックの世界シェアは6割。そのうち70%をこの工場で作っていて、製造施設としては世界最大規模です。2022年の取材から2年が経ち、規模がさらに拡大していました。

上田さん「半導体の需要が高まったため、製品を増産するための製造ラインを増やしています」

現在主流のものだけでなく、AIなど最先端の半導体を製造する際に使われるマスフローコントローラーの製造ラインをそれぞれ増設しました。

一方で、当初から懸念されていた人材不足については。

――足りない状態が続いていますか?
堀場エステック 藤本豊久 マネージャー「そうですね、まだ人材は足りていない」

そのため、会社を知ってもらうための工場見学や、熊本大学が実施する高専の生徒を対象にしたインターンシップの受け入れなど、リクルート活動も積極的に行っています。

藤本マネージャー「半導体を作るにもいろんな技術が必要になるので、半導体に興味を持った人に積極的に参加いただければと思っています」

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