震災後初のオープン「深沼海水浴場」かさ上げ工事を前倒し オープンに間に合うように〈宮城〉

7月、東日本大震災の発生後、初めてオープンする仙台市若林区の深沼海水浴場について、仙台市がオープンに間に合うよう避難場所のかさ上げ工事を前倒しして進めることが分かりました。

仙台市は市内唯一の海水浴場で、震災以降遊泳禁止としていた若林区の深沼海水浴場を7月15日からおよそ1カ月間、オープンする予定です。

仙台市によりますと、避難計画では緊急避難場所として震災遺構「荒浜小学校」を指定していましたが、荒浜小の南側に整備した「避難の丘」も避難場所にするということです。

「避難の丘」は県の津波浸水想定で、高さ不足とされたため、およそ1メートルのかさ上げ工事を進めていますが、海開きに間にあうよう一部の工事を前倒しするということです。これにより、2つの避難場所を合わせて約2000人の避難が可能になります。

仙台市は安全確保のため1日の来場者が800人に達した時点で入場規制する予定です。

また、県は6月21日、5月実施した海水浴場の水質検査の結果を公表し、深沼海水浴場を含む13の海水浴場すべてで、異常はなかったということです。

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