フィリピン、男女格差ランクで後退

2024年の男女平等を測る世界男女格差ランキングで、フィリピンの順位は9位下がっており、146カ国の中での25位となっている。しかしながら、地域別ランキングでは、フィリピンは東アジア・太平洋地域では屈指の高位で、オーストラリアとニュージーランドに次ぐ3位である。6月11日に発表された世界経済フォーラム(WEF)の最新追跡調査では、フィリピンは男女格差において0.779のスコアを獲得している。このスコアリングシステムでは、数値が小さければ小さいほど、特定の国における男女間の格差が小さいことを示している。つまり、0は平等を示し、比べて1は格差が大きいことを示すこととなっている。

WEFの解釈によると、各国の男女格差は経済参加と機会・教育レベル・健康と生存・政治的権限付与の4つのパラメータで測られており、2024年版のランキングに含まれている146カ国全体の男女格差は68.5%まで下がっている。これは去年の143カ国で計算された数値より0.1%下がっており、男女格差の解消までの更なる一歩を示していると言われている。今年のランキングで最もスコアが高くて男女格差が大きい国はスーダンで、男女格差が最も小さい上位10国は順番にアイスランド、フィンランド、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデン、ニカラグア、ドイツ、ナミビア、アイルランド、スペインとなっている。

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