只見線の歴史を絵本に 福島県只見町が紙芝居を基に作成 沿線の小中学校と自治体に寄贈

只見線の歴史を紹介する紙芝居を基にした絵本

 福島県只見町はJR只見線に理解を深めてもらおうと、歴史を紹介する絵本「只見線ものがたり」を作成した。300冊発行し、沿線の小中学校と自治体に寄贈した。

 絵本は、新潟県魚沼市出身の小野川三四(さんし)さんが作成した紙芝居を基にした。両開きで、右から読むと「越後編」、左から読むと「会津編」となる。只見線の成り立ちや豪雨災害の被害、列車内結婚式、学習列車の開催など歴史をまとめている。

 小野川さんの「子どもたちも含めた地域の方々に理解してほしい」との思いから、沿線小中学校への寄贈が決まった。只見町交流推進課観光係の渡部一昭さんは「地元への誇りを持ってもらうため、子どもたちに歴史を知ってもらうきっかけになればうれしい」と話した。

(会津版)

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