作業995件のうち、675件で改善点見つかる 対策取り再開へ 福島第一原発で作業総点検 東京電力

6月18日、福島第一原発6号機で起きた停電について、東京電力は、電気設備のショートが原因とみられることを明らかにしました。

18日午前8時半ごろ、第一原発6号機で停電があり、使用済み燃料プールの冷却がおよそ10時間停止しました。あわせてタービン建屋地下1階の天井にある配管で高圧電源盤に電気を送る金属板が溶け落ちる火事があり、東京電力では、金属板付近で一時的に大きな電流が流れるショートが起きて、停電と火事が発生したとみています。

また、現場では金属板に触れる形で長さ40センチほどの金属片が見つかりました。金属片があった理由はわかっていませんが、東京電力では金属片の接触が火事の原因になった可能性もあるとみて引き続き調べています。

また、福島第一原発では処理水の設備で去年10月、作業員が廃液を浴び被ばく。今年2月、弁の閉め忘れで汚染水が漏えい、さらに今年4月、工事のミスで処理水の放出が止まるなど、トラブルが相次いでいました。

東京電力ではすべての作業の点検を行った結果、995件の作業のうち、7割近い675件の作業で改善が必要な点が見つかり、改善を行ったうえで作業を再開させるとしています。



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