女川原発2号機 非常用設備作動 東北電力「設計通り」〈宮城〉

6月12日、女川原子力発電所2号機で空調設備の点検中に非常用設備が作動したトラブルについて、東北電力は検証の結果、「非常用設備の稼働は設計通りだった」と説明しました。

6月12日、東北電力女川原子力発電所2号機で「非常用ガス処理系」と呼ばれる非常時に放射性物質の拡散を防ぐ設備が予定外に作動しました。

当時は原子炉建屋の空調設備の定期点検中で、空調を再起動した際に生じた空気の流れで、建屋内の一部のバルブが正常な位置からずれて停止。この影響で空調設備が自動停止したことから「非常用ガス処理系」が稼働したということです。

東北電力は原子炉建屋内の放射線量の数値に異常はなく、外部への影響も無いとしています。

東北電力原子力運営課 五十嵐準課長
「本事象については地域や関係の皆さまにご心配をおかけしたことをおわび申し上げます。当社としては、今回策定した再発防止策を確実に実施し、引き続き原子力発電所の安全に万全を期していきます」

これまでの点検では発生しなかったケースということで、「点検の際、予め非常用ガス処理系の稼働につながる信号を電気的に止める」などの再発防止策が示されました。また、「再稼働への影響はない」としています。

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