「 家の工事は地産地消で」、 職人ネットワーク「葉山WORKS」が始動 逗子市・葉山町

足場幕を掲げ会をPRする役員ら

葉山町で働く職人らがつくる独自のネットワーク「葉山WORKS」(根岸亮代表)が6月1日、公式ウェブサイトをオープンし、住宅工事のサービス提供を開始した。地元の客と直接つながることで、安価で安心なサービスを提供するとともに、町民同士の関係性を持ち、地域コミュニティーの活性化にもつなげたい考えだ。

同会は内装、外装・塗装、屋根、庭の手入れ、キッチン・風呂・トイレなどの水回り、家具・建具、電気工事・回線工事といった家の工事のあらゆるニーズに応えられるように、現在30以上の事業者が登録。利用者はサイトに登録された事業者を選び、直接連絡して仕事を発注する仕組み。事務局では「どの業者に頼んだら良いかわからない」などの利用者の相談を受け付ける。

根岸代表は「町民と職人が直接つながることには3つの大きな意味がある」という。

第一に、職人にとって「下手な仕事をすると悪いうわさがすぐに広がる」ことから、良い意味でプレッシャーとなり質の高い仕事につながる。また、近所にいることで、「客からの依頼にすぐに応えられる機動力と瞬発力は、大手企業にはない大きな武器になる」と強調した。

第二に、大手企業を介したときに発生する中間マージンの必要がなくなることで利用者は費用が抑えられる。

第三に、職人も町民で消防団や町内会をはじめとした地域活動を活発に行っていることから、きっかけは業者と客であっても、町民同士の付き合いも生まれ、一過性ではない長い関係性ができる。

これらを踏まえ、「『家のことで何かあったら葉山WORKSに相談しよう』と思ってもらえる存在にしていきたい」と根岸代表は力を込めた。

不動産会社が発起人

同会の発起人は湘南葉山不動産の森田貞利社長。同社はこれまでもリノベーションを手掛ける際には「客の安心感が違う」ことから町内の業者を積極的に活用してきた。そうした中で「腕がいいのにアピールしなければもったいない」との思いで根岸さんに話を持ち掛けた。

根岸さんも葉山に移住してきた人たちが町外の業者に仕事を依頼している状況に悔しい思いがあった。森田さんの言葉で奮い立ち、約2年かけて信頼できる仲間を集め、ようやくスタートを切ることができた。

登録している職人の情報などは「葉山WORKS」で検索。

問い合わせは【携帯電話】050・6867・6103(午前9時から午後5時/日祝定休)、もしくは【メール】hayamaworks2024@gmail.com

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