シーズン100敗ペース、1割台目前のチーム打率…どこまで続く西武の「いばらの道」 渡辺監督代行「何かしらあるかな。その弱さが…」

9回2死一、二塁、空振り三振に倒れた西武・長谷川(撮影・永田浩)

◆オリックス2―0西武(21日、京セラドーム大阪)

西武の〝負の連鎖〟が止まらない。先発今井が8回2失点で踏ん張りながら、打線は4安打止まり。3試合連続の零封負けで、連続無得点イニングも球団ワーストを更新する32に伸びた。投打の歯車がかみ合わないもどかしさだろう。渡辺監督代行も厳しい言葉で選手たちに奮起を促した。

「当然プレッシャーもあるとは思う。やろうと思っているとは思うんですけど、なかなかそれがうまくいかないというところで、これだけ続くということはやっぱり何かしらあるかな、と思います。その『弱さ』が…」

記録的ともいえる黒星が積み上がっている。松井監督から渡辺監督代行に交代して臨んだ交流戦18試合も4勝14敗で12球団中最下位。リーグ戦再開となる今季64試合目にも敗れての5連敗で45敗目。シーズンに換算すると「100敗ペース」に突入した。過去にシーズン100敗を喫したのは1961年の近鉄が103敗を記録しているが、長い球史でもその1度しかない。

チーム打率も1厘下がって2割1厘となり『2割の壁』すら割ろうとしている。「バッターがどう感じているか。これだけ点が取れないというのは、やっぱり、プロとしてどうなのかというところを、野手の方にはメッセージとして伝えたい」と渡辺監督代行。63年ぶりの〝屈辱の大台〟もちらつき始めた西武の苦境。その〝いばらの道〟は、どこまで続くのだろうか…。

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