「この試合にかけていた」 ソフトバンク正木智也、昇格即スタメンの第1打席で結果 お立ち台にも感慨

ヒーローインタビューを終え、ポーズをとる(左から)正木、甲斐、広瀬(撮影・穴井友梨)

◆ソフトバンク9―4ロッテ(21日、北九州)

ソフトバンクの正木智也外野手(24)が昇格後の初戦で2安打1打点の活躍を見せた。「この試合にめっちゃかけていたので。自信はあったんですけど、それと同じくらい不安もあった。1本出てうれしかった」と安堵の表情を見せた。

この日に今季2度目の出場選手登録されると、いきなり「6番左翼」で今季初スタメン。初回2死一、三塁の好機で打席が回ってきた。「久しぶりの1軍で緊張したんですけど、今までやってきたことを出すだけだと思って思い切っていきました」。左腕の小島のチェンジアップを逆らわずに中堅方向にはじき飛ばす適時打を放った。

打点のつく安打は2022年9月以来、約2年ぶり。「1年目は得点圏で回ってくると萎縮していた部分もあったんですけど、今回はチャンスで回ってこい、回ってこいって思えたので。そこは成長したかなって」と振り返った。5回にも中前打を放ち、2安打を記録。小久保監督の期待に応えた。

試合後は、4回に2号ソロを放った同じ慶大出身の廣瀨隆太内野手とともにお立ち台に登場した。「うれしかったですね。中学からずっと(一緒に)やってきたので。感慨深かった」としみじみと語った。(大橋昂平)

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