中学生23人が頭痛や吐き気、理科の授業で硫化水素を発生させる実験 授業の約1時間後に119番 一部の生徒を病院に搬送も

生徒23人吐き気 直前に理科実験=鶴ケ島市

 21日午後0時50分ごろ、埼玉県の鶴ケ島市立鶴ケ島中学校で、理科の授業を受けた2年生の男女23人が授業後に体調不良を訴え、同校校長が「理科室で実験中に生徒が体調不良になった」と119番した。生徒の一部は病院に搬送されたが、全員軽症で命に別条はないという。

 西入間署によると、23人は2時間目の午前9時50分~同10時40分と3時間目の午前10時50分~同11時40分までの間、理科の授業として校内にある理科室で硫化鉄に塩酸を加えて硫化水素を発生させる実験を行っており、23人は授業後に吐き気や頭痛などの症状を訴えるようになったという。

 当時は雨が降っていたこともあり、室内の窓は状況によって開閉を繰り返していたほか、換気扇で換気されていた。同署で当時の状況などを詳しく調べている。

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