「内心『終わった…』と」ロッテの剛腕に追い込まれたソフトバンク「慶大トリオ」の〝長男〟 気持ちを奮い立たせた先輩2人の姿

7回1死二、三塁、左犠飛を放つ柳町(撮影・星野楽)

◆ソフトバンク3―1ロッテ(22日、みずほペイペイドーム)
ソフトバンクの柳町達外野手(27)が7回に同点の犠飛を放った。0―2と追い込まれてからの結果だっただけに「内心『終わった…』と思いましたけど、でもなんか逆に開き直れるというか。三塁走者も(緒方)理貢だったので。もう何とか当てようと思って、なんか開き直れた」と振り返った。

1死から4番の山川穂高が11球粘って死球。5番の近藤健介が10球目を左翼線に運ぶ二塁打を放ち、好機をつくった。「2人が本当に集中力のある打席を見せてくれたので、僕も負けじと絶対返してやるっていう思いは生まれました」と打席に向かった。

ただ、相手先発の種市はここまでソフトバンク打線を4安打に抑えており、柳町も直球2球で追い込まれた。「外野に飛ばそうとは思っていたんですけど、思ったよりも全然差し込まれていたので、バッティングを変えなきゃなと思いました」。バットに当てることだけに集中して低めの直球を左翼まで飛ばし、三塁走者の緒方は悠々とホームインした。

この日は6番柳町、7番正木智也、8番廣瀨隆太と「慶大トリオ」がそろい踏み。「昨日は2人が活躍したんで、本当に何とか負けないようにっていう思いでした」と、〝長男〟がしっかり結果を残した。
(大橋昂平)

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