一日30ホールの“長丁場”は「記憶にない」 47歳・不動裕理が2年ぶり予選通過

レジェンド・不動裕理は2年ぶりの決勝ラウンドを戦っている(撮影:上山敬太)

<アース・モンダミンカップ 3日目◇22日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>

ツアー通算50勝の不動裕理が、第2ラウンド(R)をトータル2アンダー・21位タイで終え、17位で終えた2022年10月の「富士通レディース」以来、2年ぶりとなる予選通過を果たした。その後に回った第3Rは12番まで消化。2バーディ・2ボギーとし、トータル2アンダー・暫定27位タイで日曜日に入る。

降雨のため順延になった前日は、午後組のためスタートできず。それにより、この日は午前7時1分から第2Rの18ホールも回り、計30ホールをプレーした。日没サスペンデッドになったのが、午後6時39分。“半日”コースにいた日については、「長い一日でした」と振り返る。

第1Rは1オーバー・73位タイ。70位(タイ)までが進める決勝進出圏外で終えていたが、第2Rで5バーディ・2ボギーの「69」と巻き返しに成功した。その要因については、「パットの調子が良かった」ことを挙げる。第2Rの6番では10メートルを叩きこむなど、「下りは速いし、上りは重い」というグリーン上で稼いだ。そのなかで「なんとなく内容と結果もかみ合いました」と、手応えも感じ取った。

大ベテランの不動であっても、一日30ホールをプレーしたのは「記憶にない」。第2Rと第3Rの間も待ち時間があったが、「お昼をゆっくり食べて、少ししたらラウンドでした」と間延びすることもなく過ごせたようだ。ラウンド中には、23歳年下の大林奈央ら同伴競技者たちと楽しそうに話しながら歩く姿も見られた。

通算30勝以上の選手に与えられる永久シードの資格で、レギュラーツアーは今季7試合目の出場。そこでようやく決勝Rにコマを進めた。60台のラウンドも、初日、最終日に「69」をマークした22年の富士通レディース以来。「ひさびさの週末なので、気持ち良く終わりたいです」。今年4月には、45歳以上が出場するレジェンズツアー(シニアツアー)「太陽生命 元気・長生きカップ」(千葉県・東急セブンハンドレッドC東C)で同ツアー初出場初優勝を挙げた47歳が、同じ千葉で元気な姿を見せている。

上位も見える位置だが、順位についてはあまり考えていない。「苦手なパターを克服できるように」。あすも雨と強風の予報が出ているなか、第3Rの残り6ホールと最終Rの計24ホールをプレーする。(文・間宮輝憲)

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