合言葉は「ずっと止まれる栃木県」 停止率向上へ県警など新CM制作 第6弾、7月下旬から放映

啓発CMの撮影で横断歩道を歩く俳優ら=22日午前、壬生町北小林

 信号機のない横断歩道で一時停止するなど歩行者優先意識の徹底を図ろうと、県警と県交通安全協会が制作する啓発CM第6弾の撮影が22日、壬生町北小林の獨協医大病院南側の町道で行われた。

 2018年の日本自動車連盟(JAF)の調査で本県の一時停止率が0.9%と全国ワーストだったことから、県警と協会は19年から毎年、啓発CMを制作している。さまざまな取り組みの効果もあり、停止率は22年に44.9%で全国22位、23年には74.8%となり3位に急上昇した。それでも県警はまだ2割以上が停止せず、事故も減っていないとして、さらなる停止率上昇を目指している。

 第6弾のCMは「ずっと止まれる栃木県」を合言葉に、子どもから高齢者まで全世代の歩行者が横断歩道を安全に渡れる県をアピール。英ロックバンド、ビートルズのアルバム「アビイ・ロード」のジャケットを意識している。

 この日は、幅広い世代の俳優4人が横断歩道を渡ったり、手を上げて車に合図を送ったりするシーンを繰り返し撮影した。

 CMは7月下旬から、とちぎテレビで放映開始。他に街頭ビジョンなどでの公開も予定している。

 県警交通企画課の須田和典(すだかずのり)課長補佐は「ドライバーと歩行者がお互いに思いやりを持ちながら、横断歩道が歩行者にとって安全な場所になるようにしていきたい」としている。

啓発CMの撮影で横断歩道を歩く俳優ら=22日午前、壬生町北小林

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