私たちは昔から、季節の移り変わりを大切に感じて暮らしてきました。季語は俳句の大事な約束事。ここでは、季語をもちいてクイズをつくりました。あなたの季節感を試してみませんか。今回は、「朝」から始まる季語を4つあげました。さて、夏の季語でないものはどれでしょうか?
↓↓雨にまつわる季語クイズ
「朝霞」
「朝曇」
「朝凪」
「朝虹」
「朝」から始まる季語を4つあげました。
さて、夏の季語でないものが1つまじっています。
夏の季語でないものはどれでしょう。
正解は
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答えは「朝霞(あさがすみ)」
「霞」は、急激な気温の変化でたちこめた水蒸気のことで、春の季語。
伝統的な季題です。
景色や物音や色までぼんやりと感じられるさまが、目に浮かびますね。
朝霞のほかにあげたものはすべて夏の季語です。
「朝曇(あさぐもり)」は、厳しい暑さになる日の朝、あたりがぼーっともやをかけたようになるさまをいいます。
夏の季語です。
「朝凪(あさなぎ)」は、海辺で、日の出後にぱたと風がやむこと。
こちらも夏の季語。
朝凪のあとに海風が吹き出します。
「朝虹(あさにじ)」は、雨の前触れ、夕虹は晴れの前触れ、とされます。
雨あがりの空にかかる「虹」は、夏の季語です。
虹は四季に見られますが、夕立のあとなどに多く見られるところから、夏の季語とされます。
季語の解説は、『新版いちばんわかりやすい俳句歳時記 春夏』辻桃子・安部元気著(主婦の友社)を引用しています。