福井県越前市ゆかりの紫式部が主人公のNHK大河ドラマ「光る君へ」で、まひろ（紫式部）役を演じる俳優、吉高由里子さんが同市などを訪れ、福井新聞社の取材に応じた。まひろの顔写真がラッピングされた電車を見たり、市民から役名で声をかけられたりしたとし、「街全体で（ドラマを）盛り上げてくれようとしている気持ちを感じてうれしい。演じるパワーにもなっている」と感謝と喜びを語った。
越前国府があった同市は、式部が生涯で唯一都を離れて暮らした地。ドラマでは5月26日から越前編が始まり、まひろが新鮮なウニを食べたり、降りしきる雪の中で物思いにふけったりする姿も描かれた。吉高さんは「（式部にとって）京都では味わえない刺激的な日々だったのではないか。初めて越前で海を見て、触れたということもあった」と千年前の式部に思いはせた。
