【湘南】シュート数で20対6と圧倒もFC東京に惜敗。山口智監督は「良くない部分を探す方が難しいゲームだった」

6月22日、湘南ベルマーレはJ1第19節でFC東京とホームで対戦し、0-1で敗れた。

試合は終始、湘南がペースを握る展開だった。ビルドアップからサイドにボールを運び、右の鈴木雄斗、左の小野瀬康介でタメを作ったところから、多くのチャンスを創出。ボールを保持する狙い通りの戦いを見せ、シュート数ではFC東京の“6”に対し、ホームチームが“20”と圧倒した。

だが、結果は1点差での惜敗。79分、スローインの流れから一瞬の隙を突かれて、徳元悠平にミドルシュートを決められた。

試合後、湘南の山口智監督は選手たちの奮闘を称えた。

「1試合を通じて、自分たちの持っているものは出してくれた。ホームの声援を受けたからこそ表現できましたし、良くない部分を探す方が難しいゲームだったのかなと思います。ただ、結果は結果。この敗戦をどう捉えるかが大事です」

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顕著に表われたFC東京との差は、ラストパスを送るのか、シュートを打つのかの判断も含めたフィニッシュの質だろう。数多くの好機を築いた点は賞賛されるべきだが、なかには不確定なミドルシュートや精度に欠けるクロスが散見した。

指揮官も、FC東京戦で見えた課題に言及した。

「今日は本当によくやってくれましたし、選手たちのプレーを誇りに思います。ただ、フィニッシュ時のちょっとしたタイミングやボールの置きどころ、肝心な場面での余裕や落ち着きは、これから覚えていかなければいけません。

もちろん結果がすべてなので、勝たせてあげられなかったのはすごく申し訳なく思いますが、選手には『本当にやれることをやってくれた。これを続けていこう』と伝えました。内容が良かったのに負けてしまったという悔しさを反骨心にしていきたいです」

選手たちは並々ならぬ悔しさを味わっただろうが、同時に得られたものもあるはずだ。FC東京戦の敗北を次につなげるため、チームはどんな準備をするのか。中3日で迎える次節・川崎フロンターレ戦での奮起に期待したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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