ソフトバンク石川柊太がブルペンで95球 「1軍にいくチャンスがまた一つ、遠のいた悔しさはある」 先発予定の2軍戦が雨天中止

ブルペンで投げ込む石川(撮影・西田忠信)

◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク―くふうハヤテ(23日、タマスタ筑後)=雨天中止

先発予定だったソフトバンクの石川柊太投手(32)が、ブルペンで95球を投げ込んだ。投球後は「100球近くをストライクゾーンに投げ込むことを大事にした」とテーマを明かし汗を拭った。

打者と勝負できるかを確かめながら、持ち球の全球種を投じた。「右打者のインコースの精度。そこを重点的に投げミスがないようにすること」と強調。その上で「1カ月くらいずっと良くなかったのが、徐々に良くなってきている。あとはどうやって試合に入っていくかの感覚だと思う」と語った。

今季は9試合に登板し、防御率3.26。先発と中継ぎを兼ねており、先発としては5試合に登板。登板間隔が空くことも多く、難しさもあった。5度目の先発だった6月16日の阪神戦(みずほペイペイドーム)では初回に四死球から満塁のピンチを招き、前川右京に先制の満塁本塁打を浴びた。17日に出場選手登録を抹消。「(16日の試合は)初回でああなったけど、その後は投げていくうちに手応えがあった」と振り返った。

この日は、中6日での先発予定だったが、雨天中止に。「初回から不安なく、自信を持って勝負していく作業をしたかった。1軍にいくチャンスがまた一つ、遠のいたっていう悔しさはある。そうは言っても天気なので」と前を向く。そして「自分がマウンドでいい投球をすることに重きを置いてやっていく」と強調した。(浜口妙華)

© 株式会社西日本新聞社