ソフトバンク山川穂高、22戦ノーアーチも「久々にすがすがしいというか…」 試合後の表情が明るかった理由とは

4回1死一、三塁、左前適時打を放ちタッチを交わす山川(撮影・穴井友梨)

◆ソフトバンク9―4ロッテ(21日、北九州)

自己ワーストの「連続ノーアーチ」はリーグ戦再開初戦で22試合に伸びた。それでも、ソフトバンクの山川穂高内野手(32)の表情は晴れ晴れとしていた。「久々に試合が終わった後にすがすがしいというか。今日は良かったと思います」。

交流戦18試合で打率2割3厘、0本塁打、3打点の大不振に直面。「交流戦の時って自分的にはああやってしっかり振って、自分ぽいビュッていうスイングがあまりできなかった」。交流戦後の17、18日の2日間の休養日は、バットを一切振らずリフレッシュ。気持ち新たにロッテ戦に挑んだ。

結果は5打数1安打1打点。3三振を喫した。ただ、三振の打席も含めて、内容は良かったと振り返る。「僕的にはちゃんと当たった打球はバキューンっていったので。そこは良かった」。

打った瞬間から相手を圧倒する打球、本塁打なら外野が一歩も動けない打球が理想。それが戻ってきたという実感が表情を明るくさせていた。

レギュラーシーズンは残り80試合。山川は前を向く。「タイミングを合わせて、しっかり振っていくというのを繰り返していくだけです」。移動バスに乗り込む表情は、長いトンネルの出口がすぐそこにあることを示していた。(鬼塚淳乃介)

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