世界タブレットPC出荷台数、1~3月は1%増

世界タブレットPC出荷台数、1~3月は1%増

モバイル見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2023」の会場で行われた中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)の裸眼3D対応タブレットの発表会。(2023年2月28日撮影、バルセロナ=新華社記者/孟鼎博)

 【新華社北京6月23日】中国の市場調査会社、群智諮詢(シグマインテル)がこのほど発表したリポートによると、2024年第1四半期(1~3月)のタブレットPCの世界出荷台数は前年同期比1.0%増の3120万台だった。世界市場は回復の兆しが見られ、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)、スマートフォン大手の小米(シャオミ)の出荷台数が大幅に伸びた。市場シェアのトップ3は米アップル(38.2%)、韓国サムスン電子(18.7%)、ファーウェイ(7.6%)だった。

 1位のアップルはタブレットPC市場でやや低迷し、出荷台数は6.9%減の1千万台だった。1~3月は新製品の発表が遅れ、買い替え需要が低調となった。第2四半期(4~6月)は有機EL(OLED)パネル技術を用いた最新の「iPad Pro」とM2チップを搭載した最新の「iPad Air」の発表により、買い替え需要が刺激され、出荷台数の増加が期待される。

 2位のサムスンは出荷台数が2.4%減680万台だった。

 ファーウェイは64.1%増の280万台となり、3位に浮上した。中国パソコン大手のレノボは出荷台数が5.7%増の210万台で4位だった。5位の小米は2.1倍の190万台となり、イノベーションと高いコストパフォーマンスの重視、海外での拡大戦略が売り上げの大幅増につながった。

 世界のタブレットPC市場は6四半期続いた減少傾向を経て、プラス成長に転じた。改善しつつある世界マクロ経済が市場の持ち直しに寄与した。消費者と企業の信頼感の回復も消費により有利な環境を創出している。中国ブランドは力強く伸び、出荷台数も顕著に増加し、市場の成長に不可欠な推進エネルギーとなった。

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