負けないソフトバンク、オスナ痛恨3ラン被弾でもドロー 2位と10差 小久保監督「全然、関係ないでしょ。まだ6月」

延長12回2死二塁、ロッテ・高部を二ゴロに仕留めた長谷川(59)をタッチで迎えるナイン(撮影・星野楽)

◆ソフトバンク6―6ロッテ(23日、みずほペイペイドーム)

4時間をわずかに超えた戦いはドローで幕を閉じた。延長12回2死。周東佑京が空振り三振に倒れると、本拠地はため息に包まれた。主導権がせわしく入れ替わり、白黒が付かず。小久保監督は「負けなくて良かったね。(3連戦を)三つ勝つのは難しい」と振り返った。

同点の7回、佐藤直樹の左中間2点二塁打で勝ち越した。あとは勝ちパターンで締めくくるだけだったが、9回にまさかの展開が待っていた。守護神オスナが2死からソトに逆転3ラン被弾。あと1死までこぎ着け、試合をひっくり返された。オスナは「悪いボールじゃなかったけど、相手がうまく対応した。結果としては残念」と悔やんだ。

ただ、簡単に終わらないのが首位を独走するホークスの強さでもある。その裏、先頭の近藤健介が左翼線二塁打で出塁。相手のミスにつけ込み、同点に追いついた。小久保監督は「よく追いついたね」。代打、代走と次々と策を打ち、12回には野手全員を使い果たした。

交流戦直前に敵地で同一カード3連敗を食らったロッテに2勝1分けときっちりお返し。敗れた2位日本ハムとの差は今季最大で大台の10ゲーム差まで開いた。指揮官は「全然、関係ないでしょ。まだ6月ですよ。9月に聞いてください」と意に介さず。簡単には負けない小久保ホークスの独り旅は続いていきそうだ。(小畑大悟)

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