【インドネシア】入国管理システム障害、空港など段階的復旧[運輸]

インドネシア通信・情報省は22日、国立データセンターで20日に発生したシステム障害の影響で滞っている全土の空港や港などで入国管理サービスが、段階的に復旧していると発表した。

法務人権省入国管理局は20日、国立データセンターのサーバーダウンで、空港や港の出入国審査場のほか、同局のパスポート発行部門など全ての入国管理サービスが影響を受けていると説明。空港では、顔認証で出入国審査を行う「自動化ゲート」が停止し、手作業に切り替えられたことから、混雑が発生していた。通常よりも出入国審査に時間がかかるとして、時間に余裕を持つことを利用者に呼びかけていた。

22日付の通信・情報省の声明によると、パスポートや査証(ビザ)の発行、出入国審査などで一部のサービスが再開された。首都ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港の⁠自動化ゲートは段階的に再開したが、他空港のゲートはまだ復旧作業が進められているという。

20日午後4時ごろにスカルノ・ハッタ空港の第3ターミナルの入国審査場に着いた邦人男性は、NNAに対し「自動化ゲートの停止により、審査官がいる有人の入国審査カウンターに行列ができており、着座して順番を待つ人もいるなど混雑していた」と話し、空港の外に出られたのは、到着から約2時間後だったと明かした。

入国管理局の広報責任者のアフマド・ヌルサレ氏は21日夕、NNAに同日の空港は20日ほど混雑していないと説明した。

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