オリックス・ドラ6古田島 初登板から22試合連続無失点のプロ野球記録 田んぼでの“一投”から始まった野球への道

 8回、山野辺をピッチャーゴロに打ち取った古田島(撮影・石井剣太郎)

 「オリックス4-1西武」(23日、京セラドーム大阪)

 オリックスは3点リードの八回2死、ドラフト6位・古田島(日本通運)がマウンドに上がると山野辺を145キロ直球で投ゴロに仕留めた。初登板から22試合連続無失点。24歳のルーキー右腕がプロ野球記録に並んだ。

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 快記録達成への道は、田んぼでの“一投”から始まった。茨城県稲敷郡河内町出身の古田島は、広大な農地の周りで育ってきたという。7歳の頃、田んぼに向かって石を投げていたら所有者のおじいさんに見つかった。

 「そのおじいちゃんに怒られて(笑)。『投げるならボールにしろ!!』と言われて、野球を始めたのがきっかけです」

 小学校2年生の時に、軟式野球チーム「河内サイクロンズ」で野球を始め、壁当てなどが日々の遊びとなった。当時から、地域でのハンドボール投げや遠投大会で新記録を作るほどの強肩。「野球を始めた時から、プロのトップを目指していた」と幼い頃を懐かしむ。

 近所のおじいさんが勧めてくれた野球への道。「楽しいですね。好きなスポーツでお金を稼ぐことですし」。プロ1年目から充実の日々を過ごしている。(デイリースポーツオリックス担当・関谷文哉)

 ◆古田島 成龍(こたじま・せいりゅう)1999年6月29日生まれ、24歳。茨城県出身。175センチ、85キロ。右投げ右打ち。投手。取手松陽、中央学院大、日本通運を経て23年度ドラフト6位でオリックス入団。プロ初出場は24年4月6日・ロッテ戦でリリーフ登板。名前の「成龍」は、母親が大ファンだというジャッキー・チェンの漢字名から。

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