バスケ男子 日本が豪州と執念のドロー 河村が土壇場残り18秒で同点の3点シュート!チーム最多28得点&6アシスト

 日本代表・河村勇輝

 「バスケットボール男子・国際強化試合、日本95-95オーストラリア」(23日、北海きたえーる)

 世界ランキング26位の日本は、五輪候補選手のいない若手中心メンバーで構成された同5位のオーストラリアと対戦し、95-95で引き分けた。河村勇輝(横浜BC)がチーム最多28得点、6アシストと躍動。最終クオーター(Q)の残り18.3秒で引き分けに持ち込む3点シュートを決めた。オーストラリアとの強化試合2連戦は1敗1分けに終わった。

 土壇場でこそ河村は力を発揮する。最終Q残り18秒3で92-95と追いかける場面。丁寧にドリブルをついて相手のスキを探ると、大きくステップバックして、左サイドから3点シュートを射抜いた。引き分けに持ち込んだ執念の長距離砲。「勝ちたかった」と素直な感想が出たが、それでも「学びのある試合になった」と収穫を口にした。

 1点差で敗れた前日の第1戦。昨夏のワールドカップより約10個増えた新たなサインプレーを試したが、うまく機能せずに司令塔としてゲームメークができなかった。「修正してどれだけできるかが、自分の成長が問われる」と、この日は機能しなかったプレーの一部は使わず、手応えのあったサインプレーを中心に試合を組み立てた。仲間の得点を何度も演出し、計6アシストを記録。「昨日よりいい流れを作れた」と第1戦からの修正に充実感を漂わせた。

 今後は7月5、7日の韓国との強化試合(ともに東京・有明アリーナ)を経てパリ五輪へと向かう。28日からはNBA組も合流予定。「八村塁選手とはまだプレーしたことがない。楽しみ」と胸を躍らせた。

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