阪神・才木 新・火曜の男!岡田監督ローテ再編決断「ええピッチャーから6連戦。そら普通やろ」「飛ばしたらもったいない」

 明るい表情を見せ練習に臨む才木(撮影・立川洋一郎)

 「阪神(降雨中止)DeNA」(23日、甲子園球場)

 阪神・岡田彰布監督(66)が23日、DeNA戦が天候不良で中止になったことを受け、先発ローテ再編を決断した。この日先発予定で両リーグトップの8勝を挙げる才木浩人投手(25)を週頭となる25日・中日戦に変更。これまで火曜日に先発してきた村上は27日の3戦目となった。

 絶大な信頼を寄せる男に6連戦アタマの先発を託す。午前11時40分、天候不良により今季4度目の中止が発表されると、岡田監督はローテ再編を決断。先発予定だった才木を25日・中日戦に回すことを明かした。

 「今度、頭いくよ。火曜日。倉敷になるけど。もったいないからなあ。一回飛ばしたら」

 決断に迷いはなかった。今季の才木は日曜日のマウンドに立ち、リーグトップの8勝(1敗)をマーク。防御率1.20、71奪三振は同2位だ。交流戦でも3戦3勝と奮闘し、優秀選手に輝いた。さらに、オールスター中間発表でも先発部門トップに立ち、初出場が見えてきた。

 「ええピッチャーから6連戦。そら普通やろ、チームとしてな、先に勝っていった方がええわけやから」

 指揮官は火曜日の先発を務めてきた村上を27日の3戦目(甲子園)に変更することも明言した。今季の村上は防御率2.12ながら、2勝5敗と黒星が先行。4月30日・広島戦を最後に白星から遠ざかっている。

 「何とか村上で、火曜日のエース級ピッチャーに勝って弾み付けたろというのがあったしな。だから(村上を)火曜日でいこうと思ってたけどな」

 昨季リーグMVPに輝いた男にエース道を歩ませたいという親心を抱いていたが、雨天中止には逆らえない。「梅雨やから。とにかくええピッチャーからいくということやろな」。28日からのヤクルト3連戦(神宮)の初戦は西勇が先発する。調子のいい投手からつぎ込み、首位奪回を狙う。

 「天気はしょうがないので、次の登板に向けて準備していきたい」

 “新・火曜日の男”に指名された才木はすぐさま気持ちを切り替えた。岡田監督の信頼には「すごくありがたいなと思う」と感謝し、結果で応える意気込みを示した。

 「長いイニングをしっかり投げられるように、それこそ、七回、八回、完投というところまで。できるだけ最少失点に抑えることは火曜日だったら大事かなと思う」

 今季、日曜日の勝率は・833を誇る一方、火曜日は・333と苦しんでいる。すでに5度の連敗ストッパーを務め、チームを救ってきた才木。悪循環を断ち切り、週頭に白星を呼びこむ。

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