部活中に倒れ死亡、市原の中2男子 引き金は「心筋炎」 第三者委、調査結果を答申

林教育長(左)に答申を手渡す事故調査委員会の大野委員長=23日、市原市役所

 昨年9月、市原市内の中学校で当時2年生の男子生徒が陸上部の練習中に倒れ、その後死亡した事故で、第三者による市の事故調査委員会(委員長・大野英彦千葉大教授)が23日、林充教育長に調査結果を答申した。調査委は、死亡の引き金となったのは心筋炎で、直前の運動が原因ではなく、顧問ら学校側の対応にも問題はないとした一方、「健康状態を確認すべきだった」と指摘。再発防止への取り組みを提言した。

 生徒は昨年9月12日、部活動の中距離走の練習の最中に倒れ、嘔吐(おうと)し、自力歩行が困難に。担架で保健室に運ぶ途中に全身けいれんを起こし心停止。保健室ではAEDによる救命処置を行い、その後医療機関に救急搬送されたが、27日夕に死亡した。死因は肺血栓塞栓症だった。

© 株式会社千葉日報社