アライグマ2匹が捕獲 須賀川市今泉の住宅地で 体長30センチほど

捕獲されたアライグマ=23日午前

 福島県須賀川市今泉の住宅地で23日、アライグマ2匹が捕獲された。県内で捕獲数や目撃地域が増えているという。関係者は病原菌を持っていたり、襲いかかってきたりする恐れがあるため不用意に触らず、市や地元の猟友会に相談するよう呼びかけている。

 20日午後、市内今泉の石崎勝守さん(82)らが自宅敷地内などで3匹を目撃し、市に連絡した。県猟友会須賀川支部長で鳥獣被害対策実施隊長の小針一夫さん(68)が市の許可を得て、ビワの実やバナナ、菓子を取り付けた箱わな3台を仕掛けた。23日午前に1匹がわなにかかっているのが見つかり、午後にもう1匹が捕獲された。ともに体長30センチほど。

 北米を原産とするアライグマは特定外来生物に指定されている。小針さんによると、市内長沼、東部両地区などでは目撃情報などがあったが、岩瀬地区では聞いたことがなかったという。

 小針さんは「(アライグマは)繁殖力が高く、爪や歯が鋭い。人や農作物に被害が及ぶ危険がある」と指摘する。わなの設置などには資格が必要で、「市などと協力し、ハンターを増やし支える取り組みが必要だ」とも話した。

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