駅前の旧売店をリノベーション カフェと生花店がオープン 地域の情報発信、住民と観光客の双方が利用できる拠点施設に

カフェ「DELICA TEN・SEN」では自然栽培の米粉を使ったピザやパン、コーヒーやアルコール、手作りのクラフトコーラが楽しめる

 埼玉県日高市武蔵台の西武池袋線高麗駅前に1日、地域の情報発信拠点「Cawaz go」(カワズゴー)がオープンした。2010年に営業終了した売店を活用し、カフェや生花店を営業。地域の不動産や仕事、観光情報も発信する。地域住民と観光客がどちらも利用できる、奥武蔵活性化の新たな拠点を目指す。

 米粉ピザやパンが楽しめるカフェ「DELICA TEN・SEN」と、生花店「Moku-sei」が営業(カフェは水・木曜日定休、生花店は木・日曜日定休)する。カウンター席とテラス席で飲食を楽しむことができ、飲食スペースには移住者向けの不動産情報を掲出している。今後は地域の仕事、イベントや観光情報を提供し、広場にキッチンカーを集めたイベントなどを開催する予定だ。

 西武リアルティソリューションズ(本社・東京都豊島区、斉藤朝秀社長)と地域の課題解決に取り組む「CAWAZ」(本社・日高市、北川大樹代表取締役)が協力して実現した。地元住民のほか、巾着田や日和田山へ向かう観光客が多く利用する高麗駅前の広場で、2010年に通年営業を終了し、16年から閉鎖していた「高麗駅売店」を活用した。

 北川さんは「沿線の売店が全て閉まる時があって、少し寂しいねと社内で話していた」という。「ここをスタート地点に、沿線エリア一帯で『奥武蔵』というブランドを作っていき、来てくれる人を増やしたい」と話す。西武リアルティソリューションズ運営企画部の木村洋平さんは「地域のプレーヤーとしていろいろな活動をしている企業に、駅から活性化していただけるということで、とても期待している。ぜひ一度、高麗に訪れてほしい」と話している。

© 株式会社埼玉新聞社