高校生に愛情おにぎり 矢板の支援センターで提供、初回は20分で完売 寄付も歓迎

集落支援員が作ったおにぎりなどを手にする高校生

 【矢板】末広町の矢板ふるさと支援センターTAKIBIで19日、放課後自主学習の場として同所を利用する学生を支援しようと、おにぎりの提供が始まった。

 自由に使える同所のオフィススペースでカップ麺などを食べて勉学に励む高校生を見た久山節子(くやませつこ)さん(66)ら3人の市集落支援員が栄養面を考え、地域とのつながりも感じてもらえたらと企画。米や食材は極力、市民の寄付で賄い、毎週水曜日、炊きたてご飯で作ったおにぎりを2個100円で販売する。

 午後4時の“開店”と同時に高校生が来場し、みそ汁とキュウリの浅漬けも付いた16人分のおにぎりは約20分で売り切れた。普段スーパーでカップ麺やパンを買って食べるという矢板東高2年平山太規(ひらやまたいき)さん(17)は「安くて体に良くておなかにたまる。週1回でもありがたい」と“おふくろの味”をかみしめていた。

 久山さんは「学生の声を聞きながら進めていく。おにぎりを基本にするが、麺などの寄付があれば臨機応変に対応したい」と話し、寄付を歓迎している。(問)同センター0287.47.7017。

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