「PCがウイルスに感染した。早くしないと」言動から詐欺を疑い…コンビニ店員が被害防ぐ

生井署長(右)から感謝状を贈られた大久保さん

 【真岡】特殊詐欺被害を防いだとして、真岡署は17日、ローソン真岡田町店のアルバイト従業員大久保翔悟(おおくぼしょうご)さん(19)に感謝状を贈った。

 大久保さんは5月29日夕方、同店を訪れた70代女性が35万円分の電子マネーを購入しようとしたため理由を確認した。「パソコンがウイルスに感染した。早くしないと直せない」といった女性の言動や、日中に同店でやはり35万円分の電子マネーを購入した女性がいたと同僚に聞いていたことから、詐欺を疑い、署に通報した。

 日中に購入したのも同じ女性で、大久保さんはさらなる被害を防いだ形。生井弘道(なまいひろみち)署長から感謝状を受け取った大久保さんは「最近被害が多いと聞いていたので、声がけするよう意識していた」と話した。生井署長は「若い方が声をかけるのはとても勇気がいる行動だ」とたたえた。

© 株式会社下野新聞社