「顔の骨が数本折れ、脳震盪も起こした」緊急搬送されたハンガリーFW、指揮官が状況を説明「選手たちから聞いた話では…」【EURO】

現地時間6月23日、ドイツで開催されているEURO2024のグループステージ第3節(A組)で、ここまで2連敗だったハンガリーはスコットランドと対戦。後半アディショナルタイムの決勝弾で1-0の劇的勝利を収め、3位での決勝トーナメント進出の可能性を残した。

しかし、68分にはアクシデントが発生。FKの際にゴール前に飛び込んだバルナバーシュ・ヴァルガが相手GKアンガス・ガンと衝突。ピッチに倒れ込んで起き上がれなくなった。ヴァルガは周囲をシートで覆われて、メディカルスタッフの応急処置を受けると、担架でそのままピッチを離れ、病院に緊急搬送される事態となった。

英公共放送『BBC』によると、ハンガリーのマルコ・ロッシ監督は「選手たちから聞いた話では、彼は意識を失っていたようなので、全員がとても心配していた。医師が少し遅れて到着したことも不安に思っていた」と当時の状況を説明した。

【画像】ハンガリーFWのアクシデントに涙するソボスライ
さらに続けて、「ヴァルガは大丈夫だ。残念ながら頬骨を骨折したため手術を受けるだろうが、彼にリスクはないと言える。しかし、たとえ我々が決勝トーナメントに進出できたとしても、チームに合流するのは難しいだろう」と述べている。

またヴァルガが倒れた際には、担架をフィールドに運び込むなどの手伝いをし、涙も浮かべていた主将のドミニク・ソボスライは「この勝利はもちろん彼に捧げる。回復を願っている」とエールを送った。

なお、ハンガリーサッカー連盟は「ヴァルガは試合中の衝突で顔の骨が数本折れ、脳震盪も起こした。手術を受ける可能性が高く、シュツットガルトの病院で一夜を過ごす」とヴァルガの現在の容体を伝えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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