愛南の遺跡「平城貝塚」国史跡へ 縄文の埋葬文化や精神世界も「西日本太平洋側の代表的遺跡」【愛媛】

縄文時代の人々の生活の様子を伝える遺跡として知られる愛媛県愛南町の「平城貝塚」が、国の史跡に指定されることになりました。国の部下審議会が24日に文部科学大臣へ申告しました。

国の史跡に指定されることになったのは、愛南町御荘平城にある「平城貝塚」です。
「平城貝塚」は、四国霊場第40番札所「観自在寺」から僧都川に向かって伸びる丘陵先端部に形成された貝塚。大きさは南北に146メートル、東西に68メートルに渡ります。

貝塚からは、狩猟や採集など縄文時代の人々の生業の痕跡を示す動物の骨や貝などのほか、埋葬された人の骨や貝のブレスレットといった装身具も出土。当時の埋葬文化や精神世界もうかがい知ることができます。

評価のポイントは「西日本の太平洋側では数少ない貝塚の中で代表的な遺跡で、貝塚の変遷や豊後水道から瀬戸内を通じた交流や人の移動を考える上で希少」としています。

愛媛県内の国の史跡は18件目になり、縄文時代の史跡では上黒岩岩陰遺跡(久万高原町)に次いで2例目になります。

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