「自分への興味を聞き、すぐに」ザルツブルク移籍の川村拓夢が真っ先に相談した相手は?「良い話しかありませんでした」

オーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクが6月24日、日本代表MF川村拓夢がサンフレッチェ広島から完全移籍で加入し、4年契約を締結したと発表した。同クラブでは三都主アレサンドロ氏、宮本恒靖氏、南野拓実(現モナコ)、奥川雅也(現アウグスブルク)に次いで、5人目の日本人選手となる。

現在24歳の川村は、2018年に広島ユースからトップチームに昇格。翌年に愛媛FCに期限付き移籍し、22年に復帰すると、同年9月の清水戦で決めたロングシュートがJ1年間最優秀ゴール賞に選ばれるなど、一躍知られる存在となった。

日本代表では今年1月のタイ戦で代表デビューを飾り、初ゴールもマーク。以降、数少ない国内組の1人として、継続的に選出されていた。

ザルツブルクのスポーツディレクター、ベルンハルト・ゼオンブフナー氏は、新たなサムライを迎え入れるにあたり、獲得の裏側をこう語った。

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「我々はすでに日本人選手たちと非常に良い経験を積んでおり、タクム・カワムラがチームを豊かにしてくれると確信している。彼は母国でプレーしている数少ない日本のA代表の選手の1人だった。24歳で、かなりの経験がある。さらにポジティブなのは、中盤でフレキシブルに起用できる点だ。日本ではどちらかといえば、守備的な役割にもかかわらず、ゴールも決めていた」

また、川村もクラブを通じて、メッセージを発信。先達から後押しを受けたと明かした。

「ザルツブルクの興味を最初に聞いた時、すぐに南野選手と連絡を取りました。彼が話すクラブやザルツブルクでの生活の話は、良いことしかありませんでした。ここでの僕の目標はシンプルです。できるだけ多くの試合に勝って、できるだけ多くのタイトルを獲得したい。そのために全力を尽くして貢献したいです」

広島発のスターは、欧州でも確かな活躍を見せられるか。そして南野先輩のように、大きなステップアップも期待したいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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