広島MF川村拓夢が自身初の海外挑戦! ザルツブルクに完全移籍「10年間本当にありがとうございました」

サンフレッチェ広島は24日、日本代表MF川村拓夢がオーストリア・ブンデスリーガ(オーストリア1部)に所属するザルツブルクへと完全移籍することを発表した。なお、ザルツブルク側の発表によると、契約期間は2028年夏までの4年間で、背番号は『16』に決定したとのことだ。

現在24歳の川村は、広島のジュニアユース、ユースを経て、2018年にトップチームへと昇格した。広島では出場機会を確保することができず、2019年から愛媛FCへ期限付き移籍。2021年は明治安田生命J2リーグで34試合出場8得点を記録すると、翌シーズンに広島復帰を果たした。

2022シーズンから就任したミヒャエル・スキッベ監督の下で大きく成長し、中心選手として活躍。今シーズンは2024明治安田J1リーグで14試合に出場し、2ゴールをマークしていた。また、今年1月に行われたタイ代表戦で日本代表デビューを飾ると、同試合で初ゴールも記録。3月と6月の代表活動にも招集され、ここまで3キャップを数えている。

川村の加入が決まったザルツブルクはオーストリアを代表する強豪クラブ。2013-14シーズンからはリーグ10連覇を達成していたが、2023-24シーズンはプレーオフで敗退したことにより、王者の座から陥落していた。 2005年にレッドブル社から買収された同クラブはヨーロッパ屈指の“育成力”を誇っており、セネガル代表FWサディオ・マネやノルウェー代表FWアーリング・ハーランドなどを欧州5大リーグに輩出。また、過去には日本代表FW南野拓実やMF奥川雅也ら複数の日本人選手が在籍していたことでも知られる。

広島からザルツブルクへの完全移籍が決定した川村。自身初となる海外挑戦に伴い、同選手はクラブ公式サイトにてコメントを残している。

「このたび、FCレッドブル・ザルツブルクへ移籍することになりました。このタイミングでチームを離れることに悩みましたが、サッカー選手として新しい挑戦をしたい自分の気持ちを尊重し、受け入れてくれたスキッベ監督をはじめ、クラブ、スタッフ、チームメートには感謝しています」

「スクールの頃から約10年間、クラブにはサッカーはもちろん、人としてもたくさん成長させてもらいました。僕自身、このクラブのユニフォームを着てタイトルを取ることが小さい頃からの夢であり、クラブへの1番の恩返しだと思っていました。そのなかで昨年初めてシーズンを通して試合に出場しましたが、チームの勝利に貢献したい、活躍したいという気持ちと、パフォーマンスがなかなか伴わず、シーズンを通して難しい時期が続き、選手として人としてもっと成長したい、大きくなりたいと強く感じるようになりました。そして今回、ザルツブルクからオファーをいただき、年齢的にも最後のチャンスだと思い、新しい世界へチャレンジすることを決断しました」

「トップチームでプレーして3年半、まだこのクラブでやり残した事、成し遂げたい事はたくさんあります。海外でさらに成長し、サンフレッチェ広島から改めて選手としてオファーをいただけるような活躍をしたいと思います。このクラブのユニフォームを着て皆さんと共に戦った選手として、これからも少しでも応援していただけると嬉しいです。10年間本当にありがとうございました」

【公式発表】川村拓夢がザルツブルクに完全移籍加入

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