松江城の大木がボキリと折れる 撤去作業中…幹の中から無数の「ミツバチ」出現 幹の中にハチの巣あった

「梅雨入り」直後に、さっそく大雨。週末の山陰は各地で激しい雨に襲われ、島根県松江市の松江城山公園では、樹齢100年以上とみられる松の大木が倒れてしまいました。

大手門跡付近で通路をふさぐように倒れていたのは、松江城山公園の松の大木。
23日午前6時頃、市民が見つけ、松江警察署に連絡しました。

市によりますと倒れた松は長さおよそ20メートル、幹まわりが3メートルあまりで、樹齢100年以上とみられます。

木は根元の上あたりから折れましたが、けがをした人はいませんでした。
10年前に診断した時は、木に問題はなかったということです。

そして一夜明けて…

入江直樹 記者
「午前8時40分です。松江城天守への入口をふさいでいる松の大木の撤去が間もなく始まります」

まずチェーンソーで枝や葉を取り除いた後、幹を2メートルほどの長さで輪切りにして行きました。

入江直樹 記者
「作業開始から1時間程が経ちました。幹を解体していますが、中の部分が空洞になっているようです」

さらに作業を進めると断面から沢山の虫が飛び出して来ました。
これは一体…?

作業する人
「ミツバチです。二ホンミツバチ」

幹の中の空洞にハチの巣があり、そこからたくさんのミツバチが飛んで出てきました。かなり以前から空洞になっていたようです。

さらに折れた所で、木がボロボロになっているのも分かります。

23日の松江では午前3時に風速8.9メートルを記録していますが、そこまで強い風とは言えず、関係者は、その1時間前に降った時間雨量24ミリの雨で葉が水を含んで重くなり、幹が耐えられなくなった可能性があるとも話していました。

松江城山公園管理事務所 元廣彰 所長
「近い内にこういう事故が起こりましたので(木の緊急点検を)やって行かなきゃいけないなと」

午後には3メートル程残っていた根元側も切り倒されましたが、切り株には特に異常はなさそうに見え、今後の点検結果が待たれます。

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