「考えるより体が動いた」夜勤明けに財布のひったくり現場に遭遇、走って追いかけ容疑者確保 男性に感謝状 熊本

5月、ひったくりの現場を目撃し、容疑者の男を現行犯逮捕した男性。目撃してから行動までの早さが確保のカギとなりました。

警察から感謝状が贈られたのは荒尾市に住む大谷浩司(おおたに こうじ)さんです。

荒尾警察署 益田栄世署長「ここにあなたの功績に対し深く感謝の意を表します」

事件が起きたのは5月30日、荒尾市のコンビニの駐車場でした。夜勤明けの午後2時40分ごろ、大谷さんが車の中でひと休みしていたところ…。

大谷浩司さん(28)「男性が走っていくのが見えた。(その後)男性が消えると同時に女性が見えた。結構(女性が)慌てている感じだったのでもしかしたらと思って」

女性に状況を聞くと、手に持っていた財布を盗まれたとのこと。大谷さんはすぐに逃げた男を追うことにしました。

大谷さん「頭で考えるよりは体が動いた」

高校時代に陸上競技で鍛えた足と中学、大学に柔道で培った腕力を生かし走って追いかけ、約30メートル先で50代の男を確保しました。

警察は、大谷さんのおかげで事件の解決につながったとする一方で、危険も伴うため、犯罪行為を見かけた場合はすぐに110番通報するよう呼びかけています。

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