【F1】4戦でDNF2回計8ポイント...“トップチームらしからぬ”ペレスのドライビングにホーナー代表が苦言「選択肢を失ってしまう」

F1レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナー氏は、先日契約延長をしたにもかかわらずライバル勢との争いに食い込めていないセルジオ・ペレスについての評価に言及した。

ペレスは第6戦マイアミGPまでに表彰台4回、全レースで二桁ポイント獲得と安定した速さでチームに貢献し、6月4日にはレッドブルから契約を延長することが発表された。

しかし昨週末のスペインGP含め、直近4レースでリタイア2回、計8ポイント。ライバル勢が急速に接近する中、コンストラクターズ・チャンピオンを狙うチームのドライバーとして物足りないレースを続けた。

モータースポーツ専門メディア『RacingNews365』によると、ホーナーはペレスについて、「チェコ(ペレスの愛称)は必要な存在。彼は(トップ争いの)真っただ中にいなければならない。彼はそれを分かっているし、チームも分かっている。しかし、もし彼がトップ8の最後尾でレースをしていたとすれば、我々は戦略的な選択肢を失ってしまう。つまり、戦略を分けるチャンスが無くなるということだ」と話し、他トップチームと比較して手札が少ない状況であることを示唆した。

「チェコは今季最初の4レースで素晴らしかったし、そのレベルに戻るために彼の頭の中で正しいことを確認しなければならない」とホーナーは語ったが、その後、記者から「あなたは何週間もそう言ってきたが、何が変わるのか?」と質問を受けると、「彼は確かにいくつかの難しいレースを経験してきた。チェコはパフォーマンスを発揮するために自信が必要なドライバー。ポイント圏内に戻り、堅実なレースができたという事実から、彼が自信を持てることを願っている」と返し、メンタルコーチの助けも得ていることにも触れた。

構成●THE DIGEST編集部

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